以下転載内容
和種馬が発達障害の子供らをサポート 大阪・柏原にホースセラピー施設誕生
日本伝統の在来馬による「ホースセラピー」を取り入れた画期的な児童発達支援・放課後等デイサービス「tenba」が大阪府柏原市にオープンした。NPO法人「MUKU」(大阪市)が、在来馬の活用に取り組む乗馬クラブ「和種馬ホースランド」(柏原市)と協働して実現した。
MUKUの福井宏昌理事長は大阪市平野区で「運動療育」に特化した障害児通所支援事業所を運営。施設に通う子供の大半は発達障害だが、「まんべんなく物事をこなすことはできなくても、好きなことや得意なことは十分にできる傾向がある」という。
そうした子供たちに、多様な経験の機会を与えて可能性を引き出したいと考える福井さん。新たにホースセラピー型福祉施設を模索したが、馬の飼育はハードルが高く、なかなか先に進まなかった。そんな中、知人を通じて同クラブの横山雅始代表と知り合い、和種馬が温厚でセラピーに向くことを知ったという。
施設の利用は障害児通所受給者証を持つ3~18歳が対象。同クラブでのホースセラピーでは散歩や乗馬、馬の世話、馬を描くなどのカリキュラムを通し、情緒安定や筋力の強化、注意力や集中力の向上などが期待できるという。
「日常生活の中で落ち込む子も多いけれど、別のところで力を発揮できる子もいる。馬や動物に興味があったり、何をすればいいかわからないでいたりするなら、一度気軽に来てほしい」と福井さん。同クラブでは道産子など12頭が活躍。「日本の在来馬を守る取り組みも同時に知ってもらえたら」と和種馬の周知にも貢献したい考えだ。
営業日は火~金曜の午後3~6時(土曜祝日は午後1時半~4時半)。
問い合わせはtenba(072・959・5768)。
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